見ている角度が変わるだけでも。
こんばんは、ナユリゼです。
初めての我が子あゆむが
18トリソミーである、という可能性が示唆されたのが
妊娠36週のことだったのですが、
それによってとてもいろんなことを考えました。
もちろん最初は
絶望・悲しみ・嘆きなどで何も手につきませんでしたが、
まず、もう状況はどうしたって変えられない、
そしてもうすぐ出産の日が近づいているし、
今確実にあゆむはわたしのおなかの中で元気に生きてくれている。
ならばどうする?
何ができる?
というところからスタートしたのですが、
残念ながら正産期までもう時間もなく、
考えたうえで実行できたこと、調べることができたことは
多くはなかったです。
けれども、当時のわたしが考えたことを書いてみようかと思います。
後々のわたしの、そしてどなたかの参考までに。
①できるだけたくさん赤ちゃんの名前を呼んであげる。→実行済み
おなかの中にいるときから名前を付けて呼んであげる、
というのがどうにも照れくさく、
生まれて顔を見てから付けてあげればいい、と思ってました。
どのみち生まれたらしつこいくらいに用がなくても
呼ぶと思ってたので。(笑)
でも、あゆむのいのちはとても短いかもしれない。
おなかの中で亡くなってしまう可能性だってゼロではない。
ということは名前を呼ぶ回数も必然的に減ってしまう。
もしかしたら呼べないままになるかもしれない。
だったら照れてる場合じゃなく、一刻も早く付けて、
一刻も早く周りにも公表して、
わたしからも周りからもどんどん呼ぼう!!
名前って魔法だな、って思います。
呼ぶ回数を重ねるほどにあゆむへの愛しさが増しました。
②18トリソミーの子供たちや家族がどのように生活しているか調べる →一部保留
幸いインターネットがあるので、
検索するとたくさんのブログなどがヒットします。
片っ端から読ませていただきました。
そして、勇気と愛をたくさんもらいました。
ただ、わたしには旦那さんがいないので、
もしもあゆむが頑張って長く生きてくれたとしたら、
どのようにあゆむのケアをしながら
生活して行けばいいんだろう、
と思い、福祉関係など色々調べましたが、
どうもこれ、というような情報が出てきません。
ケアはずっとつきっきりになるだろうし、
そうなると普通に職場に行って働くのは無理だが、
働けないと生きていけないしなあ・・・
役場に行って、
申請できる手続きは全部行って、
そのうえでも苦しいだろうけど、どうすれば。
こういう情報ってどこで得ればいいんだろう???
実際シングルマザーとして医療ケア児を頑張って育てている方も
それなりにいらっしゃると思うのですが、
そういうママさんはどうやっておられるんだろう???
③社会に出られないということはそんなに価値がないことか? →思考継続
もしあゆむが生き続けてくれたとしたらとても嬉しいけど、
彼は確実に常に医療ケアを必要とし、
自力では社会生活を送れない。
そのことをマイナスにしか捉えられない人は多いだろう。
わたしも今まではそうだった。
でも、母の立場になってみると違うんだなあ、
と驚いた。
生きてこの世に誕生して、
いのちを全うしようと全力で頑張ってる
っていうことだけでも十分価値があることではないのか。
社会に出ることだけが
生きる価値なのか。
そうできないということは不幸なことなのか。
これは状況や立場や考え方にもよるので
一概に答えを出すことはできない。
だけど、常に頭の中に置いておくべきことで、
価値がない!不幸に決まってる!
と一方的に断定してしまっていいことではないよな、
と思った。
わたしにとっては人生の転換にもなる考え方かもしれない。
きっとあゆむが教えてくれたんだね。
つらつら書きましたが、
本日はこのくらいで。
今日も見守ってくれたあゆむ、ありがとう。
おやすみなさい。
みなさんの宝物が常に守られますように。