祈りとあの日のきらめく空と

初めての出産と、18トリソミーと診断された我が子あゆむのこと。           あゆむは2019.1.24にこの世に生まれ、そしてお空に帰っていきました。     地上で生きる天使ママの日記。

出生前診断のこと~18トリソミーの日に思う~

こんばんは、ナユリゼです。

 

以前の記事にも書いたことがありますが、

一般的にもよく知られているダウン症という症状は

21番目の染色体が通常2本のところ3本になっています。

それで21トリ(3)ソミー(染色体)。

nayurizeblog.hatenablog.com

 

 

国連では国際デーとして『世界ダウン症の日』を毎年3月21日に制定しており、

恐らく、それに準じて関係者の間では

3月13日→13トリソミーの日

3月18日→18トリソミーの日

とも言われているようです。(こちらは国際デーではないようですが)

 

うちのあゆむは18トリソミーでしたので、

3月のこの3つの日には

今後きっとさまざまなことを思うであろうな、と感じます。

 

そして、本日は18トリソミーの日。

 

18トリソミーは染色体異常の一つです。

染色体異常というのは実はどんな人にも起こる可能性があることなのですが、

母の卵子の老化によって

その確率がずいぶん高くなっていってしまう面もあります。

 

わたしは40代であゆむを授かって、

そして失うことになってしまったので、

「わたしが年とってるのに子どもを授かることを望んだりしたから

あゆむは生きられず、わたしもこんなに辛い思いをしないといけない

ということなのだろうか」

と自分を責める気持ちになってしまうことも時にはあります。

実際に

40代だし、心配だよね、大丈夫なの?

というようなことを言われたこともありますし。

 

けどなあ、

せっかくわたしのところに来てくれた子なのに、

他にどうしようもなかったと思いません?

んなこと言われてもねえ、

やりきれないですよね。

 

高齢出産の母親は

出生前診断を受けるかどうか

という決断を迫られることがあります。

ちなみにわたしは

あゆむパパにそれとなく促されたにも関わらず、

受けませんでした。

もしも染色体異常が分かったとしても

子どもを産むのを諦めることはとてもできなかったし、

なおかつあゆむパパはそういう場合は我が子を簡単に

切り捨てるだろうと考えたからです。

 

今は、出生前診断を受けなかった自分を

ナイス判断だった!!

と心の中で誇りに思っています。

おかげであゆむに会うことが出来たのですから。

 

もしその段階で18トリソミーだということが分かっていたら、

悩みに悩んだあげく、

きっと諦めていたような気がするんです。

周りには「それでもあなたの子だよ、頑張って育てようよ」

などと言ってくれるような人は一人もいなかったし、

わたし自身もたった一人でそこまでの覚悟をすることは出来なかったと思うから。

 

今のわたしはどうだろう?

もしもの話として、

わたしがまた何かのご縁を得て、

再び赤ちゃんを授かることがあったとしたら、

出生前診断、受けるだろうか?

受けるかもしれない、と思います。

そして、染色体異常が発見されたとしても

その後は赤ちゃんの生命力に任せ、覚悟を決め、

そのまま妊娠継続して、見守っていくだろう、

という気がする。

たとえ味方がわたししかいなかったとしても。

 

わたしは我が子を失う怖さ・辛さを骨の髄まで知ってしまった。

二度と失いたくない、そんな経験二度といらない。

 

「妊娠して無事に出産するのは当たりのことなんかじゃない」

とはよく言われることですが、

なんかもうそういう次元は超えてしまったというか。

当たり前云々どころか、

そもそも人間ごときがどうこう言えるようなレベルを超えてるよね、と。

目の前に来た事実をただ受け入れて、

それが嬉しければ喜んで、辛ければ粛々とその辛さと向き合って。

もうそれしかできないじゃないか、と。

 

出生前診断を受けるかどうか、

そしてその結果次第で妊娠を継続するかしないか、

それを決めるのは両親、

というか最終的には母親です。

どんな選択をしても、責任は母にのしかかってきます。

だって妊娠・出産にかかわる一連のことを誰も代わってはくれないんですから。

仕方のないことです。

 

だから、どんな選択をしても背負う、

という覚悟を持てば

自分が一番後悔しない道を選びやすいのかもしれない、

と思います。

 そうやって選んだ道がどういうものであっても、

それは間違ってないんだ。

「覚悟」って単語は重々しく感じるけど案外そうでもない。

そして、これを持ったとき人は驚くほど強度を増す。

・・・わかってても怖い時は怖いですけどね。

 

 

みなさんの宝物がどんなときも守られますように。