祈りとあの日のきらめく空と

初めての出産と、18トリソミーと診断された我が子あゆむのこと。           あゆむは2019.1.24にこの世に生まれ、そしてお空に帰っていきました。     地上で生きる天使ママの日記。

天使ママの読書日記

意味を探してラビリンス 『あなたがお空の上で決めてきたこと』(西田晋/永岡書店)

こんばんは、ナユリゼです。 こんな本を読みました。 『あなたがお空の上で決めてきたこと みことちゃんの物語』(西田晋/永岡書店) あなたがお空の上で決めてきたこと 作者:西田 普 発売日: 2019/01/15 メディア: 単行本 生まれてくる前や、お母さんのおな…

氷と闇夜のこと(『花と流れ星』(道尾秀介/幻冬舎文庫))

こんばんは、ナユリゼです。 こんな本を読みました。 『花と流れ星』(道尾秀介/幻冬舎文庫) 花と流れ星 (幻冬舎文庫) 作者:道尾 秀介 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2012/04/12 メディア: 文庫 本作は 「霊現象探求所」という事務所を構えている真備(…

感情アンコントローラブル 『偽善入門』(小池龍之介/小学館文庫)

こんにちは、ナユリゼです。 こんな本を読みました。 『偽善入門』(小池龍之介/小学館文庫) 偽善入門 (小学館文庫) 作者:小池 龍之介 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2012/12/06 メディア: 文庫 この本は現役のお坊さんが書いた本で、 この前に 『考えな…

大切な、何か優しいもの 『まっくらな中での対話』を読んで

こんばんは、ナユリゼです。 こんな本を読みました。 『まっくらな中での対話』(茂木健一郎withダイアログ・インザ・ダーク/講談社文庫) まっくらな中での対話 (講談社文庫) 作者:茂木健一郎 with ダイアログ・イン・ザ・ダーク 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 20…

女性作家ばかり。

こんばんは、ナユリゼです。 田舎で暮らす、大好きな祖母(97歳)が病気で入院しました。 年内は持たないだろう、と言われているところに 彼女の息子であるところの、わたしの伯父が とつぜん亡くなりました。 伯父はわたしが小さいころから わたしや、わた…

孤独と虚無と重ねた時間 (『嫌な女』を読んで③)

こんばんは、ナユリゼです。 先日読んだ本についてもう少し。 なぜなら色んな興味深いテーマをまとめきれなかったので(笑) 分ければうまく行くかなー、と安易に思った。 単純にわたし自身も後から読みやすい。 大筋の作品についてはこちら↓ nayurizeblog.hat…

「人生で楽しかった出来事ランキング」(『嫌な女』を読んで②)

こんばんは、ナユリゼです。 先日読んだ桂望実さん著『嫌な女』に関しての色々をもう少し書いておこうと思います。 物語の大筋というか、ざっくりとした内容・感想はこちら↓ nayurizeblog.hatenablog.com さて、この物語の主軸となる 小谷夏子、通称なっちゃ…

人生を力強く歩む 『嫌な女』(桂望実/光文社文庫)

こんばんは、ナユリゼです。 こんな本を読みました。 『嫌な女』(桂望実/光文社文庫) 嫌な女 (光文社文庫) 作者: 桂望実 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2013/05/14 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (9件) を見る わたしは長年 シュミの読書(※基本…

沼の中に光『「むなしさ」を感じたときに読む本』(水島広子/角川SSC新書)

こんばんは、ナユリゼです。 こんな本を読みました。 『「むなしさ」を感じたときに読む本』(水島広子/角川SSC新書) 「むなしさ」を感じたときに読む本 (角川SSC新書) 作者: 水島広子 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2014/12/24 メディア: Kindle版 こ…

生きていく夢『ようこそ夢屋へ 南蛮おたね夢料理』(倉阪鬼一郎/光文社文庫)

こんにちは、ナユリゼです。 こんな本を読みました。 『ようこそ夢屋へ 南蛮おたね夢料理』(倉阪鬼一郎/光文社文庫) ようこそ夢屋へ?南蛮おたね夢料理? (光文社文庫) 作者: 倉阪鬼一郎 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2015/12/25 メディア: Kindle版 こ…

寄り添うお別れ『おもかげ復元師』(笹原留似子/ポプラ文庫)

こんばんは、ナユリゼです。 こんな本を読みました。 『おもかげ復元師』(笹原留似子/ポプラ文庫) ([さ]7-1)おもかげ復元師 (ポプラ文庫) 作者: 笹原留似子 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2015/01/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 著者…

力強い光 『八月の光』(フォークナー/光文社古典新訳文庫)

こんばんは、ナユリゼです。 ずーっと、読もうかなあ と思いつつ、タイトル的に 「8月になったら読もう!」 と毎年思い続けてはいつしか秋に・・・ ということを繰り返していたので、 今年は思い切って6月から準備を始めた本を 先日読み終わりました。 ま…

それぞれの世界を愛しむ 『なぜ私だけが苦しむのか 現代のヨブ記』を読んで②

こんにちは、ナユリゼです。 『なぜ私だけが苦しむのか 現代のヨブ記』(H.S.クシュナー/斎藤武:訳/岩波現代文庫) を読みまして、 前回いくらか内容を書きました。 本書のベースとなるヨブの物語はこの記事内に↓ そして前回記事はこれ↓ nayurizeblog.haten…

人間より大きな何かの存在 『なぜ私だけが苦しむのか 現代のヨブ記』を読んで①

こんにちは、ナユリゼです。 最近は縁があるようで わたくし「ヨブ記」について興味が尽きません。 こんな本を読み終わりましたので、 色々と所感や覚えを書いておきたいと思います。 『なぜ私だけが苦しむのか 現代のヨブ記』(H.S.クシュナー/斎藤武:訳/…

ヨブという男の物語。

こんにちは、ナユリゼです。 以前、とある本を読んで、 その中に出てきた 『ヨブへの答え』 という書物にずっと興味をもっていました。 ちなみにその記事はこれ↓ nayurizeblog.hatenablog.com ただ、 まだ縁がないということなのか なかなか『ヨブへの答え』…

狐につままれる 『悪女について』(有吉佐和子/新潮文庫)

こんばんは、ナユリゼです。 とある読書会に行ってみたいなあ、 と思いつつ、状況的になかなか行けないので 「課題図書」だけでも読もうかな、と思い立つ。 骨太な本が課題になっていることが多いようなのですが、 今月は比較的読みやすそうだし、 しかも前…

歩む想い 『死ぬ瞬間 死とその過程について』を読んで

こんにちは、ナユリゼです。 最近はこの本を読んでいました。 『死ぬ瞬間 死とその過程について』(エリザベス・キューブラー・ロス/鈴木晶:訳/中公文庫) ちなみにこの鈴木晶氏の翻訳版は1998年に読売新聞社から刊行されたものです。 1971年に出版された川…

受け入れる 『自己肯定感、持っていますか?』を読んで

こんにちは、ナユリゼです。 こんな本を読みました。 『自己肯定感、持っていますか?』(水島広子/大和出版) わたしが普段良く読ませて頂いてるブログで紹介されており、非常に興味深かったので さっそく図書館で借りてきました。 図書館は恵みの森。 わた…

困難な休日 『言えないコトバ』(益田ミリ/集英社文庫)

こんばんは、ナユリゼです。 今年はゴールデンウイーク、実に長かったですね。 人それぞれ楽しかったり退屈だったり忙しかったりなどきっと色々なゴールデンウイークがあったことでしょう。 個人的には長くてつらいゴールデンウイークでした。 街に出れば、…

悲しみのプロセス 『家族を亡くしたあなたに 死別の悲しみを癒すアドバイスブック』を読んで

こんにちは、ナユリゼです。 あゆむを出産後まもなく亡くし、 帝王切開だったので8日間も入院し、 そして退院してきた後のこと。 どうしようもなくて、とにかく本に頼りました。 死別に関わる本を色々探して読みました。 今も引き続き色々読んでいます。 内…

あやういバランス 『手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)』(穂村弘/小学館文庫)

こんばんは、ナユリゼです。 元々短歌の世界が好きで、たまに自分でも作ったりしていた過去を持つわたしですが、 (最近は作成は色んな意味で出来ずにいます・・・) 穂村弘さんのこの本が発売当初くらいから気になっておりました。 もう10年以上昔のことで…

いつか大樹になるまでに 『突然、息子が逝ってしまった 四十九日』(蔭山昌弘/幻冬舎文庫)

こんにちは、ナユリゼです。 行きつけの図書館の文庫本コーナーにこの本があることには ずいぶん前から気づいていたんですが、 「今がまさにこれを読むべきときだ!」 と思って借りてきた。 実際読んでみて、精神的にも状況的にも、 わたしにとって今ほどこ…

この世でただ1人だけの 『産声のない天使たち』(深澤友紀/朝日新聞出版)

こんにちは、ナユリゼです。 先日の天使のブティックの活動中に 『産声のない天使たち』 という本の話題が出ました。 それというのも、この本は 天使のブティックも取材を受けて、 多くのメンバーさんが実名で登場しているものなのです。 AERAという雑誌…

愛する人を失った悲しみに終わりはない 『永遠の別れ』を読んで

こんばんは、ナユリゼです。 このところ読んでいた本 『永遠の別れ 悲しみを癒す智恵の書』 (エリザベス・キューブラー・ロス&デーヴィッド・ケスラー/上野圭一:訳/日本教文社) について書いてみます。 タイトルの通り、内容は 愛する人を亡くした時の悲嘆が実際はどのような…

壊れた世界の再構築 『<大切なもの>を失ったあなたに』(ロバート・A・ニーメヤー/春秋社)

こんばんは、ナユリゼです。 ぼーっとしていたら図書館への返却期限が迫っているので 急いで何冊か読む。 今のわたしのテーマは明らかに 「大切なものの喪失を無意味なものにしないこと」 なので、 まずは喪失に対する悲嘆や反応(グリーフ)、 そして経験談…

歩いていく方法 (『悲しみがやさしくなるとき』を読む②)

こんばんは、ナユリゼです。 先日読んだ本『悲しみがやさしくなるとき 子どもを亡くしたあなたへ』 について、もう一度書こうと思います。 前回は、最愛の子どもを亡くしたことによる世界の変化について、 の記載を紹介したのですが、 今回は、 その後いかに…

世界がひっくり返る (『悲しみがやさしくなるとき』を読む①)

こんばんは、ナユリゼです。 先日も少し触れましたが、 『悲しみがやさしくなるとき 子どもを亡くしたあなたへ』 (エリザベス・メーレン/白根美保子・福留園子:訳/東京書籍) という本を読みまして、 わたしと同じような気持ちを書いている方がいる! とも…

覚悟を背負う 『待ってる 橘屋草子』(あさのあつこ/講談社文庫)

こんばんは、ナユリゼです。 今日はいいお天気でしたね。 亡くなったあゆむを抱っこして初めて外に出た日、 その日はとても空がきれいで雲一つなく、 静かに青く澄んできらめいていました。 切なかった。 晴れた空を見上げるとき、 わたしはいつでもこの日の…

生きていく意味 『ずっとやりたかったことを、やりなさい』(ジュリア・キャメロン/サンマーク出版)

こんばんは、ナユリゼです。 今日は起きるのが嫌で、昼くらいまでベッドでぼんやり過ごしました。 産後にこんなことってありえない。 疲れ切って、骨の髄まで寝不足で、気持ちも擦り切れて、 助けを求めているママさんには非難されても仕方ないかも。 でもわ…

読書はじめ。

こんばんは、ナユリゼです。 2月も半分すぎたようですが、 わたしはまだまだ産後休暇中で、 おこもりゴロゴロ生活をまだまだ続けないといけません。 昨日あゆむにあげた手作りお菓子は 本日わたしがご相伴に預かりました。 一日エアコンの効いた部屋に置いて…