祈りとあの日のきらめく空と

初めての出産と、18トリソミーと診断された我が子あゆむのこと。           あゆむは2019.1.24にこの世に生まれ、そしてお空に帰っていきました。     地上で生きる天使ママの日記。

受け入れる 『自己肯定感、持っていますか?』を読んで

こんにちは、ナユリゼです。

 

こんな本を読みました。

『自己肯定感、持っていますか?』(水島広子/大和出版)

 

 

 

わたしが普段良く読ませて頂いてるブログで紹介されており、非常に興味深かったので

さっそく図書館で借りてきました。

図書館は恵みの森。

 

わたしはずいぶん長い間自己肯定感の低い人間だったのですが、

ここ近年の自分は明らかに自己肯定感の高い人間に変わっていることに気づき、

はて、これはいったいいつ何が起こったのだろう?

とふしぎに思っていたのです。

 

本書を読むと、まず「自己肯定感の低さ」の定義のようなものが

具体例を挙げてわかりやすく記されています。

例は6つありまして、項目だけここに転記しますと、

1、「私なんて」と思ってしまう

2、 頑張りすぎてしまう

3、 他人に振り回されてしまう

4、 親しくなれない

5、 嫌われてしまう

6、 他人の言動に腹が立つ

このどれにも思い当たるところがない人間なんて早々いないでしょう、

と感じます。

ちなみに過去のわたしは6つ全部に当てはまる上に、

そのことに囚われてがんじがらめになってました。

今のわたしは、そのがんじがらめがなくなって、

自分のそういう面を俯瞰してみることができるようになった、

という気がしています。

勿論いつもいつもそうできるわけではありませんけども。

 

自己肯定感の低さの原因としてよく言われることとして

「親などからダメ出しされながら育った」

「身近な人間の顔色を伺いながら生きてきた」

といったことがありますが、

それはもう今更どうしようもないですよね?

本書は、大人になってから自力で自分のそういう面に気づき、

認め、「自己肯定」していくためのヒントが

分かりやすく優しく書いてある本なのです。

 

読んでいて思ったのですが、

自己肯定感って一度身に着けたらその後変わらずそのまま、

というものではなく、

人生をいろいろな人や局面に接しながら過ごし、

いろいろな立場を経験し、いろいろなことを感じているうちに

ゆらゆらと揺れ動くものでもあるようです。

 

でも、コツさえつかめば大きくぶれて崩れ落ちるようなことはなく、

また元の安定したところに戻ってこられる。

心のコントロールは自分の人生をどう生きるかをコントロールすることにも

つながるのかもしれないな、と感じました。

 

『「ありのままを受け入れる」というのは、「内容を肯定する」こととは違います』

とか

『人と一緒にいるときに、沈黙を楽しめる、というのは、人間関係としてとても質の高いものだと思います。会話の内容ではなく、相手の存在が嬉しいのですから。』

とか

『嫌な態度をとる人のことを「事情がある」と見るのは、温情でもなんでもなく、単に現実を受け入れているだけです。実際に、あらゆる言動が「事情」の上に成り立っているのです』

とか

はっとさせられる(そして優しい)文章がたくさんあって、

いいなあ、と思いながら読み終えました。

 

最終章の

『迷ったら「べき」と思わないほうを選ぶ』

というのはなかなか難易度が高いものではありますが、

ついつい「べきべき」に縛られて生活してしまいがちですから、

心にとめておきたいな。

うっかりすると、自分ばかりでなく他人の気持ちまでも

「べき」なんかで決めつけてしまいがちだから。

 

まずわたしは、あゆむを思う今の気持ちを当たり前に受け入れよう。

これは悲しみだけでできているものではなく、

愛も希望も確かに含んでいる。

人に説明するのは難しいし、わかってもらえるとも思わないが、

それはそれでいいのだな、と思えるようになってきた。

 

 

みなさんの宝物が守られますように。