祈りとあの日のきらめく空と

初めての出産と、18トリソミーと診断された我が子あゆむのこと。           あゆむは2019.1.24にこの世に生まれ、そしてお空に帰っていきました。     地上で生きる天使ママの日記。

帝王切開が始まる。

こんばんは、ナユリゼです。

昨日の記事のつづきでございます。

 

一泊だけの入院のはずが、急遽帝王切開で出産しましょう!

という話になり、不安と恐怖と責任の重さとで戸惑うわたしでしたが、

ここぞというときは結構肝が据わっているもので、

「1、2時間後にはもう手術でお願いします」

という決断を即効で下しました。

女は度胸、母は度胸。決めてしまえばあとはもう祈るだけ!

 

幸い、両親にサインしてもらった書類(輸血とか手術のリスクとかに関するもの)もそろっているし、

両親に連絡したら母は無理かもしれないが父は来られる、

とのこと。(ただし、すぐに家を出ても3時間くらいはかかる)

もう両親には本当に感謝しかないなあ・・・

散々振り回して、心配かけてしまって・・・

 

手術前に、先生や助産師さんたちに

少し前から決めてすでに本人にも呼びかけていた、我が子の名前を発表しました!

  歩武(あゆむ)

と言います。

人生を力強く勇ましく歩いていく

そんな願いをこめて。

そしたら、先生方もすぐに

「あゆむくん」

と呼びかけてくれて。すごく嬉しかったなあ。

 

そして、あれよあれよという間に手術前の検査をして、

手術室へ移動に。

はじめての手術。

はじめての麻酔。

あゆむの状態への不安。恐怖。

怖い。

でも大丈夫、あゆむはみんな分かって出てこようとして、

こういうふうな展開に持っていったに違いないんだから。

きっと会える。きっと大丈夫。

先生も

「こうしている間にもあゆむがおなかの中で亡くなってしまったりしたらどうしよう」

というわたしの不安に対し、

「それはさせない!」

と力強く間髪入れずに言ってくださった。

だからわたしは安心し手術へと向かうことができたのだ。

大丈夫だ。

 

そして手術が始まる。

怖いけど、

外に出てきてしまってからあゆむがどうなるのか怖くてたまらないけど、

でももうすぐ会えるんだ。

会いたいよ、あゆむ。ずっと会いたかったんだよ、あゆむ。

あゆむが、当たり前みたいに無事に生まれて、

当たり前みたいに手術が終わってからずっと一緒にいられるんだ

って信じ切っていられたら、どんなによかっただろう。

ほんとにどんなにどんなによかっただろう。

 

けれど、そんなこと今は考えるな、考えるな、

と言い聞かせる中で、

粛々と手術は進んでいく。

 

つづく。