祈りとあの日のきらめく空と

初めての出産と、18トリソミーと診断された我が子あゆむのこと。           あゆむは2019.1.24にこの世に生まれ、そしてお空に帰っていきました。     地上で生きる天使ママの日記。

誕生のとき。

こんばんは、ナユリゼです。

さらに昨日の記事のつづきでございます。

 

急遽、帝王切開が始まったものの、

なんというか、

月並みな表現なんだけど、

もうほんと

 今のわたしはまな板の上の鯉

だなあ、

と。

 

結果的にまっ裸になって、

背中に麻酔と痛み止めの管を刺して、

自力ではほぼ動けないのに、

両手は固定、

意識ははっきりあるけど、

下半身の感覚なし。

(わたしは触られている感覚すらもほぼなかった)

手術部分が見えないように、目の前には目隠しの布。

 

もうね、先生方を信じ切っていないと、とてもじゃないけど無理です。

自力で出来ることが何もない。

これなら経腟分娩のほうが絶対に絶対に精神的には楽だ。

経腟分娩したことないけど、つくづくそう思った。

(※あくまで当時のわたしの個人的な感想ですのであしからず。)

 

あゆむは無事だろうか。

あゆむは無事だろうか。

そればかりが気になる。

でも気を強く持て!わたし!

 

・・・じっとして何もかもお任せしてるときに気を強く持つ、

って結構難しいことなんだなあ・・・

と初めて知りました。

 

そんなふうにじっと自分の弱気と戦い続けるうちに、

「おお!スーパーマンみたいだ!」

という声とともに

(両腕をまっすぐに伸ばした状態で出てきたみたいです)

小さな赤ちゃんが目の前に差し出され、

しかもわたしの前でその子はかわいい声で泣いてくれました。

 

「生きてる~!良かった~!泣いてる~・・・」

とそれだけしか言葉が出なかった。

涙があふれた。

その一瞬だけで、赤ちゃんはすぐにNICUへと連れていかれてしまったけど、

連れていかれながらももう一声泣いてくれていて、

泣き声が遠くなっていくー。

早く会いたいよー。

でも動けないよー。

とにかく嬉しい。涙が止まらない。

 

会えた。

あゆむに生きて会うことができたよ。

あゆむ、頑張れ。

頑張って。

どうか、どうかこのまま生き続けて。

必死で祈る。

 

助産師さんや先生方がわたしの涙を拭いてくれて、

そしておなかの処置や縫合を続けてくださっている。

 

あゆむがこの世に生を受けた、という

切実な望みの叶った、胸が締め付けられるような気持ちと

安堵に交じる、先への強烈な不安とで、

心は入り乱れ、

それなのにとてもとても幸せでたまらなかった。

 

つづく。