祈りとあの日のきらめく空と

初めての出産と、18トリソミーと診断された我が子あゆむのこと。           あゆむは2019.1.24にこの世に生まれ、そしてお空に帰っていきました。     地上で生きる天使ママの日記。

ハコニワセラピー。

こんばんは、ナユリゼです。

 

今日は縁あって機会をいただいたので、

 

簡易版(?)箱庭療法

 

を体験してきました。

 

箱庭療法は割と有名なので、ご存じの方も多いと思いますが、

砂の入った箱の中に人や動物や建物などなどの小さなオブジェを

思うままに配置して遊ぶ、

アートセラピーの一種です。

(※今回は箱ではなくコルクボードの上に、好きな色の画用紙を敷いて行いました)

絵を描いたりなどはなかなか敷居が高くても、

これならただ思うままに好きなものを好きなところに置くだけなので

普段『アート』だなんて自分には関係ないや、

と思っているような人ですら、誰にでも気軽に楽しく取り組みやすいのです。

 

「この位置にこれを置いたから、あなたはこういうタイプ!」

と型にはまった心理テストのようなものでは全くなく、

セラピストさん(もしくはカウンセラーさん)の問いかけにより

自分で自分の内面に

「じわじわと気づく」

みたいな感じかなあ。

 

実はあゆむパパといっしょに

他のところで箱庭体験をしたことがあり、

彼とカウンセラーさんとの会話をとなりで聞いていたことがありますが、

「あ~、やっぱりその人が作るものにはその人が如実に表れるのだなあ」

としみじみ思いました。

作るものに、というより

作ったものに対する本人の解釈に、

と言った方がいいかな。

 

ふしぎなことに、

無心で作ったはずのものの中にも

作者なりの設定や物語のようなものがあるようなんですね。誰でもね。

 

で、

わたしは一度経験しているだけあって、勝手はなんとなくわかるけど、

今の心理状態だとあまり作りこみたくないな、

そういうのめんどくさいな、

という気持ちがありました。

でも、

天使のあゆむのモチーフとそのそばにいるわたしのモチーフ

は必ず置くだろうと思ってました。

いまはそれがわたしのすべてなので、

それがなければ始まらないな、と。

やってみたら、やっぱりまずそのふたつをまんなかにドン!と置いた。

それでほっとして色々置き始めました(笑)

作りこみたくないな、と言いつつ、肝さえ決まれば結構雑念はあるもの、

ということなのでしょうね。

意外とごちゃごちゃしましたよー。f:id:nayurize:20190323215405j:plain

言うまでもなく(というかさっき言ってる)真ん中の2つの人形は

あゆむとわたしです。

ピンクのぷにゅぷにゅしたものに乗っているのがあゆむ。

愛に包まれてて、にこにこしてて、

そしてどこにでも自由に行けるというイメージです。

そばにいるママは表情は自分でも分からないけど、

あゆむがそばにいるので、そしてあゆむと向き合っているので

たぶんにこにこして幸せです。

 

これはおおむね、作る前の設定どおり。

そしてセラピストさんに

「この右上の物はなあに?この子はだれ?」

「左上にどうしてケーキがあるの?」

「上にある木の本数はこれでよかった?これから増える?減る?」

などと質問されて、

そんな設定考えてなかった、と思いつつも無理やり考えてお話ししていくと、

なんだか・・・

あれ?どうしてわたしはここにこれがある理由をそんなふうに思ったんだろう?

というように自分で自分の内面にある何かといつのまにか結び付けて、

解釈しようとしてしまっているんです。

べつにそれを全部洗いざらい話す必要はないけれど、

出来る限りお話しするようにすると、

さらなる質問により、自分でさらに広げていくことができる、

うまく利用すればとっても楽しい心理療法だと思いました。

作ること自体も楽しく、癒しになるので、

何も語らなくてもそれだけでもいいくらい。(でも絶対語りたくなります)

 

ちなみにあゆむパパは一緒に体験しようとしたときに

「え?!自分の心を見られるとか嫌なんだけど!」

と若干抵抗していましたが、

セラピストさんに

「これはあくまでお遊びですから。楽しんでいただければいいんですよ(にっこり)」

と言われて、結局割と楽しんで作ってた様子でした。

こういうの、もっと誰でも気軽にできればいいのになあ、と思いました。

楽しく気軽にみんなが自分のことを深く知ることができれば、

そういう習慣があれば、もっと幸福度が高い人が増えるんじゃないか、

とすら思った。わたしも含めて。

「見られる!(+o+)」

って思うと確かに嫌かもしれないんですけど、

たぶんセラピストさんには詳しいことを話していなければ

なんのことやら分かりません。

というか、人の心が見える人なんてどこにもいないんです。

自分が自分の押し込めてた想いを再認識するだけ。

あゆむパパはそれが怖かったのかもしれないな。

 

今日の体験が終了して片づけの時にセラピストさんが

「基本的には人形などは返却になるけど、

画用紙に絵を描いていたりしたら持ち帰っていいし、

返却だけど、これを自分で画用紙から外したくない、という時はそのままでいい」

とおっしゃって。

で、わたしはこの状態で画用紙お返しして帰宅しました。

 

f:id:nayurize:20190323215500j:plain

 真ん中のふたり、

すごい熱烈だと思いません?見つめ合ってます(笑)

目があるわけでもなく、方向が分かるわけでもないのに、そう思うでしょう?

アートセラピーはそういうのを利用してるわけですよ。

で、

右奥のほうからそっと(じっと?)見守ってるふたり、

これはだれなんだろうか?

 

わたし解釈では

塔の上にいるのは

神さまみたいな、人にはどうしようもないことを司る立場の、

慈愛に満ちた、ユーモアにも満ちた存在、

塔の下にいるのは

次にわたしたちのところに来る順番待ちの

わたしたちに縁もある、会えるかは分からなくてもとても近い存在、

愛に満ちて、でもハラハラしたり不安も感じつつ見てる、

って感じです。

 

ただ、真ん中のふたりは絶対崩せなかったんだけど、

右上はちょっと意外でした。

あーでも右上崩すの忍びない・・・

って辛かったので、やめておきました。

一応写真撮った。さびしい絵柄だけどね。

左上のケーキは明日のあゆむのために置いたんだけど、

誕生日は24日だけだからな、と思って外しました。また来月ね。

 

帰宅してから、あゆむコーナーのお掃除と模様替えをしました。

 

明日は24日。

あゆむの月誕生日です。

あゆむのところ、春らしく模様替えしたし、

本当のおたんじょうびケーキでも買いにいこう。

ね、あゆむ?

好きなのをえらんでね。

 

みなさんの宝物がずっと楽しく守られますように。